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ふぅと一息ついて帰路につく。
今日のことは忘れずにいよう。
それから1週間は何事もなく過ぎていった。
最近、皇先輩を見てない。
涙の送迎の時も帝先輩のみ。
いや、僕が個人的に会うこともできるけど、こんなに会わないのは初めてだ。
そんなとき異動教室の途中で帝先輩と皇先輩がいた。胸が高鳴る。
帝先輩は一緒にいる涙に手を振る。
隣にいる皇先輩はこっちを見ない。どうして。
悲しくなる。隣で見てることもできないの?
嫌われた…?
でも、あれ?なんか皇先輩変だ。
気づいたら、バッと走り出していた。
皇先輩の手を掴む。やっぱり。
雪「皇先輩、体調悪いでしょ?」
帝先輩が驚く。
皇先輩は隣でバツが悪そうにしている。
手がすごく熱いもん。
雪「保健室行きましょう。」
皇「いや。でも…。」
雪「ダメです。涙、帝先輩、僕らちょっと保健室行ってきます。」
そのまま手をひいて、保健室へ向かう。
涙も驚いた顔でコクコクと頷く。
皇先輩は戸惑った様子でついてくる。
皇「………あの、雪。俺は大丈夫だから…。」
無視して進む。
それからは黙ってついてきた。
その後ろで。
帝「俺でも気づかなかったのに…。」
涙「雪だからなぁー。」
そんな会話がされていた。
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