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皇「俺は…雪が好きだ。あいつに渡したくない。俺と付き合ってくれ。傍にいて…。」
頭を撫でていた手が降りてきて、泣いてる頬に触れ、そのまま唇を撫でる。
本当に?本当に信じていいの?
夢じゃ…ないの?
やっと目が合う。
真っ直ぐ僕を見ている。眉が下がりぎみで、不安も見える。でも、目の中に熱いものがある。
震える手を皇先輩へ伸ばす。
首に手を回して、ゆっくり口付ける。
皇先輩の目が見開く。
雪「本当ですか?本当に涙じゃなくて…。」
皇「………あぁ、本当だ。俺は雪がいい。」
額を合わせる。
温かい。本当に夢じゃないんだ。
雪「僕も…皇先輩が好き。ずっと好きだった。」
皇「雪…。」
雪「実くんとは付き合ってません。告白されたけど、断りました。キスは…されたけど。ごめんなさい。」
皇「…本当に付き合ってないのか?」
雪「はい。僕、先輩が涙に告白してると思って、辛くて泣いちゃったんです。実くんは励ましてくれて、告白されました。色々考えたけど、やっぱり先輩が好きで…。断ったんです。」
皇「雪も俺が好き…?」
驚いた顔してる。
顔少し赤くなってる。
雪「…はい、僕も皇先輩が好きです。こんなに心乱された好きは初めてなんですよ。」
泣き笑いを浮かべる。
また、ぎゅっと強く抱き締められる。
その背中にそっと両手で抱き返した。
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