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愛しく思う
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悠斗の様子がおかしいと気づいて2週間。
段々悠斗に余裕がなくなってきたのが見える。
よく泊まり込みで悠斗の家に押しかけることがあり様子の変化は敏感に感じ取っていた。悠斗が会社に行っている時はよくわからないがその他の家で過ごす時間はずっと一緒にいる。
悠斗が頻繁にスマホをいじり、メールを素早く打って送信している姿が多く見られるようになった。
誰とメールをしているのかが気になり聞いてもいつも「大丈夫」としか言わない。でも今日は押し切る。と断言して聞くことにした。
「悠斗ー誰とメールしてんの?」
「ん、大丈夫だよ」
「何が?」
「え、あぁいや何でもないよ」
「それなし、隠し事ダメ、友達なら友達って言えばいいし会社の人なら会社の人って言えばいい。正直に答えてくれたら何も言わない」
「・・・会社の、上司だよ」
「わかった」
悠斗は嘘をついた。
最近気がついた悠斗の癖。
恥ずかしい時、照れた時、楽しい時は口元に片手を持っていき口を軽く隠す仕草をする。
考え事をしている時は顎を触る。
嘘をつく時は、
左の耳たぶを左手でつまむように触る。
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