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宇宙からの訪問者
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彼は"太田 鈴"
鈴、と書いて、れいと読むその珍しさと魅力的な雰囲気に圧倒され告白をした。
「鈴、恋人になってください」
「うん、いいよ」
鈴は、普通にOKしたが、断るのが普通。
鈴よりなんの魅力もなくて醜いだけの俺だけど鈴は受け入れてくれた。
すごく嬉しかった。
「鈴、れい、れ、い・・・
ねえ、起きてよお願い、お願いだから」
鈴は、俺を残していってしまった。
高3のもう卒業を迎える時期。
学校帰りに2人で歩いてると氷道でスピンした車が俺たちの方へ向かってくる。
それ以降の記憶が所々ない。
いや、あるのかもしれないけどもう奥の奥に閉ざされている。
あんなに泣いたのは初めてだった気がする。
男同士で恋が叶って、それだけで奇跡なのに、もう好き、と言えなくなる苦しさは2度と経験したくない。
俺はハルを見ながらそんなことを思い出していた。
「ごめんなさい、今あなたが考えていたこと見ちゃいました。」
「あぁ、いいよ別に」
「ごめんなさい。」
「んで、用件は?ハルくん」
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