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宇宙からの訪問者
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ハルは戸惑いの色を見せながらも俺に用件を話す。
その内容は、ハル(宇宙人)が俺を観察して人間とはどのようなものなのかということを研究させてほしいとのことだった。
どことなく怪しすぎるハルになんで俺?と聞く。
「くじで当たったんですよ、世界中の人の名前が書かれたくじの中から当たったのが奏汰さんです」
「へー」
何を信用していいのかわからない。
色々不自然で、もう宇宙人
と決めつけた方がいい気がするようにも思えてくる。
「いいよ、観察してくれても」
「いいんですか、一生かかることになりますよ?何かがない限り」
「ああ、いいよ
何かって何だ?」
「えーと、僕達観察する側が人間に極端に深入りしてしまったり、恋に落ちたり、一線を超えると危ないです」
「あー、そなのか」
少し、少しだけ俺は大丈夫か、と心配した。
ハルを好きになったりしないか、と。
頑張るしかないか、と諦めは入る。
でも、ハルが俺を好きになってくれたら嬉しいかもとかも思ってしまう。
初対面なのに、初めて話したはずなのに、話しやすくて、
ただ、鈴に似てるだけなのに。それだけなのに。少しの希望を持ってしまう自分が何より疑わしい。
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