アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
誰ですか
-
雪が積もって所々滑る場所がある道を静かに歩いていた。
俺は冬が嫌いだ。
恋人を失ったあの日から。
気づけば近くの公園についていた。冬の公園は寂しい。雪が積もりブランコなどの遊具が使えないからだ。
だが楽しくない公園でも興味は湧く。
パステルカラーの遊具に薄く綺麗に積もった雪が日の光に反射して綺麗に見える。
首にかけていたカメラを持ち上げ両手で固定しピントを合わせようとすると、左手に光るものがあることに気がついた。
シルバーの無地の指輪だった。
最初は誰のものかわからずに戸惑っていたが
1度指輪を外し内側を見てみた。
「カナタ、あんど・・・ハル?」
見覚えのない指輪の内側には俺の名前らしきものとHARUとほられていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
21 / 71