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誓い
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ん、なんだ、誰かがいる。顔だけが見えない。俺に手を振ってどこかへ走っていく様子だ。
「奏汰、約束だよ、絶対に思い出して」
え、何を?
「俺の事を」
君は誰だ?
「俺は・・・
「」
だよ、わかる?」
聞こえない、聞こえないんだ。
砂嵐のようなものが彼の名前を邪魔している。
「ほら、この指輪、綺麗でしょ、大好きなんだ」
指輪?
「奏汰の左指にもついてるよ、俺の名前もある。探して、思い出して、約束、だ・・・か・・・・・ら・・・・・・・・」
「行くな!!!春!!」
「春、?」
朝、春という言葉を放ち起きた。
夢の内容が鮮明に思い出される。
「奏汰の左指にもついてるよ、俺の名前もある。」
と言われた。
俺の左指にもある、
この指輪か、
指輪を取り、内側を見る。
ハル、彼の名前はハル?
夢では春と言っていた。季節の春。ほっこりした春。
多分彼の名前は春なのだろう。約束、だよな、思い出さないといけないんだよな。
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