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初恋の
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「そうなんだ、
でもその話知ってるって事は、俺はすごい心開いてたんだね春くんに」
「そうなんですか?」
「うん、あんな話、今まで誰にも言ってないよ」
「そう、ですか・・・嬉しいです」
春くんが笑顔を俺に見せてくれている。とても嬉しくなった。この笑顔を独り占めしたい。独占欲、かな。ゲイだけど、こんな初対面で恋するって運命かも。
「可愛いね春」
「えっ、あ、ありがとう」
「あ、ごめん呼び捨てにしちゃった・・・何でだろ」
「あ、俺もすみませんタメ口で、前は軽く話してたんで・・・敬語ってあんまり慣れないです」
あはは、と苦笑いを見せる。それすらも可愛い。
「あ、あとさ・・・鈴と春くん声も似てるんだよ」
「そうなんですか?」
「うん、俺好みの澄んだ甘い優しい声。春くんに恋しちゃったかも、俺
なんて、」
「っ、嬉しいです俺、奏汰、さん好みの"人間"になれて、恋しちゃったっていうのが嘘だとしても、
本当に嬉しいです」
小粒の涙が春くんの頬をつたう。綺麗で無意識に頬を撫でてしまう。
「ぅっ奏汰さん?」
「泣かないで、」
あの後、色々な話をしてまた遊びに来て、と言って見送った。
そして1日が終わった。
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