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キス
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「もう、会うの辛いなぁ」
奏汰の家から出て少し歩いた所で独り言をこぼした。
「あんな笑顔見せられたらキスしたくなるよ・・・」
本当に会えて嬉しいし、これからも会いたいし、キスだっていっぱいしたい。けど、前の俺を知らずに何も気にしないで家に入れて、普通の顔して笑顔振りまいてる純粋な奏汰を見てると、胸が痛くなる。
どうしたら、思い出してくれるかな。
本当にどうしたら、いいの、もうわからない。嫌だ、俺が知ってる奏汰を返して。お願い。
お願い。
今日は少し寝よう。
近くの小学校の裏に小屋がある。そこに行って少し、少しだけ体を休めよう。それから、考える。
小屋につき、ダンボールをかけ浅い眠りについた。
「春くん」
「あなたは誰ですか、」
知らない人に話しかけられた、あれ?俺いつ起きたんだっけ。
「奏汰の事よろしくね」
「え」
「今は春くんの事覚えてないけれど、奏汰はきっとすぐに思い出す。信じて、」
「・・・鈴さん、ですか」
「俺は奏汰とずっと一緒に、幸せでいられなかった。だからその分
奏汰とは一緒にいてほしいの。だから、必ず幸せになって
ばいばい」
「っ待ってください、鈴さん
どうしたら、奏汰の記憶が戻りますか」
ダメもとで、でもどこか信じて聞いてみた。
「真実の愛のキスかな?」
そう言い残し、鈴さんは消えていき俺は目を覚ます。
「真実の愛のキス・・・」
この前本で読んだから夢に出てきたのか?
でも、
少しの希望をかけて、実践してみる事にした。
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