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涼
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暇だ、暇、こんなに暇な日はあるか?
誰か暇人はいないか。話し相手になってくれる人。あああ、俺にも恋人できたらなぁ。毎日がハッピーなんだろうな。
「あっあそこ行ってみよ、」
一人でいる部屋に自分の声が響いて何となく嫌になり、すぐ支度をしてある場所に向かうことにした。
前にゲイの男の子と知り合ったバーだ。
あの場所なら誰かかわいい子でも見つけてお持ち帰りからの恋人、とかなるわけないか・・・。
少し希望が過ぎったがそんなものは無い。と自分に言い聞かせ歩みを進める。
恋人になるなら、しっかりとお互いを理解した上で交際したいな。
夜7:30に家を出て電車に乗って20分たち、やっと目的地に着く。
ドアを開けるため手をかけ開こうとすると先に中から開けられ倒れそうになる。
「うあっ、」
ドアの前はツルツルで滑ってしまい尻もちをついてしまった。
中から出てきた男が店内の人と話しながら出てくる。
「この間の子すごい可愛かったよ、でも性格悪かったからやめといたさ、また来るねーばいばーい
って、君大丈夫・・・?」
「あ、はい大丈夫です。」
呆然としていると彼は俺に「ほら」と手を差し伸べてきた。
「ありがとうございます」
俺が礼を言うと、彼は「気をつけてねここら辺滑るから」と注意報まで流してくれた。
ペコッと頭を下げると彼は綺麗な顔でニコッと微笑み手をヒラヒラと振ってから暗闇へ歩いていってしまった。
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