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一難去ってまた一難
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遠くまで続く雲一つない青い空。
外を見渡せば校庭を走っている生徒がちらほらと見える。
そんな日に限って、山崎優人は一人、補習を受けていた。
優人
「なんで俺だけ……」
ボソッと呟いた声が化学の教師に聞こえたらしく。
教師
「山崎~?お前ノート提出の時、何も書いてなくて先生驚いたんだからな~!」
うっ……。
教師
「他のやつのノート見て、ちゃんと写すんだぞ!
俺は職員室にいるから、写し終わったら呼びに来い」
そう言って、教室から出ていった。
誰もいない教室で、カリカリとシャーペンの音が響く。
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優人
「お、終わった……」
机に倒れかけている優人の顔は、げっそりとしていた。
速攻で荷物をまとめ、鞄を持って教室から出た。
廊下を早歩きで歩きながら職員室に向かった。
職員室。
優人
「失礼します。先生、終わりました」
教師
「なんだ!早いじゃないか!流石だな~」
優人は苛立ちを感じていた。
(早く帰らせろ!その頭禿げにするぞ!)
だが決して声には出さない優人だった。
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