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一難去ってまた一難
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一週間前。
奏夜
「なんでお前がここにいる、遥」
不景気な顔をしながら小泉に問う。
だが、そんなの気にすることもなく、小泉は後ろで手を組みランランと歩きながら笑顔で答える。
遥
「野原?だっけ、そいつと親衛隊の声が聞こえたから覗いてたら、ちょうど奏夜が出てきて…。ふふっ、やっぱり僕達って赤い糸で……」
奏夜
「そんな訳ないだろ」
遥
「つれないなぁ~」
奏夜は小さくちっ、と舌打ちをした。
すると、金髪さんは俺の傍に来て
奏夜
「こいつに関わるな」
そう、ポツリ呟いた。
関わるな?
言われなくても関わらないつもりだ。
金髪さんはまた小泉の方を向き、
奏夜
「前居た学校はどうしたんだ」
また、質問した。
遥
「あー、そういえば奏夜には言ってなかったね。僕こっちに転校してきたんだよ~」
金髪さんはそうか、と答えた。
何の話してんだ?
俺には2人が何の話をしているのか分から
なかった。
遥
「そういえば、さっきから思ってたんだけど、そこの子奏夜の何?まさか、彼女……?いやー、でも、奏夜に限ってそんなこと……」
そう言って、俺をジロジロ見てきた。
おいこら、そこまで言うか普通。
奏夜
「こいつは……」
金髪さんは俺の方を一度見て、そしてまた答えた。
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