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相談
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1078号室を前に、俺はゴロ吉を抱きながらキョロキョロと周りを真顔で見渡していた。
10階はお金持ち共のフロア。置物、壁紙、床…全てがキラキラしていた。
壁には絵画、床は大理石、フロントのような場所には大きな壺が置いてある。宝石が何個も付いており、見た目からして数百万は下るだろう。
こんな高そうな物を、何故ケースなどに入れずにいられのだろう。
あんなのを落として割ってしまったら大変じゃないか…。
まさかとは思うが、お金持ちだからそういう考えはないのか?
割ってしまったら買えばいい、っていう感じなのか…?
恐るべし、金持ち。
そんな事を考えていると、不意に目の前のドアが開いた。
遥
「あんた、来るの遅いんだけど…。10分以内って言ったでしょ?全く、これだから庶民は」
優人
「庶民だろうが金持ちだろうが、10分以内にパジャマから私服に着替えて、一番奥にある部屋に行くのは無理だ。っていうか俺は文化部だ。運動なんぞ出来るわけないだろ」
遥
「負け犬の遠吠えにしか聞こえないんだけど。
はあ、とりあえず中入って。相談、乗ってくれるんでしょ?」
そういえばそんな内容だったなと思い出しながら、俺は小泉の部屋に入った。
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