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初めての
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じりじりと太陽の強い光が注ぐ中。
人混みで賑わうこの場所で、俺達は最近出来たという遊園地に遊びに来ていた。
しかも、優人に遥、雄大に千尋それに加えて奏夜という、何も接点がなさそうなメンツで。
優人
「暑い…」
日差しは肩に食い込むように暑い。
まだ六月上旬だというのに、じっとしていても汗が体を伝うのがわかる。
小泉
「暑いっていうと余計暑くなるって知らないの!?」
言い返して体力を絞られたように感じる。
雄大
「千尋、俺アレ乗ってみたい」
千尋
「ぼ、僕も乗ってみたいです!」
それに比べて雄大と千尋は、まるでできたてほかほかのカップルのようにはしゃいでいた。
奏夜
「なんだこの庶民的空間は…!」
奏夜は子どもの頃から金持ち生活だった為、こういった庶民の遊び場には慣れていないようでそわそわしていた。
優人
「小泉、何でこの五人なんだ…。どう見ても馬が合わないメンツだろ」
俺以外の四人はやはり美形であるからして、周りから黄色い悲鳴を浴びていた。
中には、逆ナンパをする人も。
それをこの四人といったら、王子様スマイルで「雌豚には興味ない」だの、「女は無理」などと言うものだから、先程よりももっと悲鳴が上がっていたのだ。
小泉
「その雄大ってやつは親衛隊に絡まれてるときたまたま見かけて面白そうな奴だなって思ったから、誘う為に部屋行ったら千尋って奴とイチャイチャついてたし、なんとなく一緒に誘ったんだよ」
千尋
「イチャイチャだなんて…!」
恥ずかしそうに顔をゆがめて笑う。
顔が首の付け根まで朱を注いだように真っ赤だった。
小泉
「あと奏夜は、僕の一番大事な幼馴染み兼友達だから」
小泉はあんなにも辛い思いをした後だというのに、まるで何事も無かったように明るく振舞っている。
本当に小泉は強いやつだ。
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