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僕達の嘘
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バンッ!
教室の扉をいきなり開けられ、クラス全員がその主を見つめた。
先程まで寝ていた教師もなんだと思い、目を見開いてその人物を見つめる。
優人も読んでいた本に栞を挟み、ゆっくりと振り返った。
振り返ると、すぐそばに瓜二つの月宮兄弟がいた。
笑みを浮かべ、手を後ろで組みながら。
いつ背後に来たのだろう。
そんなのを考えている暇を与えさせてくれなかった。
先程とは打って変わって。
彩星
「山崎さん!大変です!」
彩月
「山崎くん大変なことが起こったんだ!」
月宮
「「早く来て!! 」」
双子は優人の手を掴み。
教室から連れ出した。
何が起こったか分からなかった生徒や先生は、口をぽかんと開けて黙って一部始終を見ているしか出来なかった。
「また…あの無表情平凡眼鏡……?」
何が何だか分からなかった生徒達の言葉は、沈黙した教室に静かに響き渡った。
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