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保健室
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優人
「あの、誰が俺を運んでくれたんですか? 」
「あー、それなら…双子の……お兄さんの方だっかな…いや、弟………」
あー、と叫びながら髪をくしゃくしゃと掻き始めた。
優人
「名前、なんて言ってました?」
「彩月…だったような」
「あぁ、兄の方か…」
…確かに、よくよく考えてみたらあの時一緒にいたのはあいつだったしな。
あとで礼言っとくか。
「山崎優人くんだったかな? 君、相当好かれてるね」
にやりと笑いながら、俺に向かって言葉を投げた。
優人
「は? 」
意味がわからないもので、たちまち声が出てしまった。
「いや、なんでもないよ。それと、先生に向かって は? はダメだからね! 」
優人
「…すいません」
めっ、と子供を叱るように優しく言葉を紡ぎ、
「彩月のあんな顔見たのいつぶりだろ」
小さな声でまた呟いた。
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