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最悪な一日
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覚えてろよ、と野原に言われてから早数日。俺には特に変わったことは無かった。
……俺には、だがな。
野原が転校したきた日、副会長に続き生徒会役員はあれよあれよと野原に落とされていった。
そのせいか。生徒会の親衛隊は野原を目の敵にしはじめ、生徒会は自らの仕事をサボり始めたのだ。
が、優人は揺るがない。
自分に関係無いのなら、平和に過ごせるなら、俺は手出しは一切しないでおこう。平和が一番だ。
五月下旬。
午前の授業を終え、場面は食堂。
いつもと変わりなく屋上で昼を済ませるつもりだった。
「雄大! 俺のパスタ食べるか? 」
「私のグラタンの方が何倍も美味しいですよ」
「「ハンバーグも食べて食べて~」」
雄大
「俺は優しいからぜーんぶ食べてあげるんだぞ! 」
優人の前ではイチャコラ劇が幕をあげていたのだ。
金髪のハーフさん。黒髪眼鏡さん。双子。
生徒会だということはわかるが役員名までは知らないので、見た目だけのあだ名にさせてもらう。
親衛隊の黄色い声はまるで耳に入っていないように。野原にベッタリとくっついている。
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