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カップラーメン
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今は予備の眼鏡をかけている。
屋上を出る時、少しだけ見えたのだが、眼鏡のレンズにヒビが入っていた。
もうあれはどうしようもないだろ。
《グー》
お腹すいたなあ、と思いながら時計に目をやる。
優人
「もうこんな時間か。昼あんま食べてなかったからお腹すいたな…」
お腹をさすりながらキッチンへと足を運ぶ。
もちろん冷蔵庫の中は何も無い。空っぽだ。
優人
「野菜、買ってなかったっけ…。
あ、朝に全部使っちゃったような。
カップラーメンでいいや」
料理棚からカップラーメンを一つ取り出し、ベリッと蓋を半分まで剥がし、スープの粉を中にあけた。
何度目のカップラーメンだろう。ゴミ箱にはカップラーメンのゴミが沢山あった。
弁当を作る時以外は、ほぼカップラーメン生活。ちゃんと食べているといえば、昼時くらいだ。
やかんに水を入れ、IHに置いてボタンを押してセット完了。
待っている間に本を読もうと思い、面白そうな本を本棚から選んでいた。
すると、見覚えのない本を見つけた。
こんな本、誰が買ったんだ……。
そう思って、本に手を伸ばそうとした時、ヒューとキッチンの方から音がした。きっと、お湯がもうできたのだろう。
先程の本の事など忘れて、やかんの火を止めるためにキッチンへと急いだ。
カップラーメンにお湯を注ぎ、またあの本を見ようとしたその時、トントンと、ドアを叩くような音がした。小さな音で、はっきりとはしなかった。
だが、その音はどんどん大きくなっていった。
《ドンドンドンッ》
こんな時間に誰だ。近所迷惑になるから即座にやめて欲しい。
近所の部屋の人に後で文句を言われるのだかは避けたいと思いドアを開ける。
そこには、ザ・イケメンズが立っていた。
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