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夢と過去
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それから、金髪の人が黙れと言えば悲鳴は静まり、そのまま黙っていろと言えば入学式が終わるまで誰ひとり喋らず入学式は終わった。
ずっと座っていて疲れているだろうから、ということで30分の休憩が入った。
俺は中庭を歩いていた。
《ニャア》
何処からか猫の鳴き声が聞こえた。
鳴き声のした方へ行くと、ダンボールの中に捨てられた猫がいた。
体にはかすり傷がいくつかあった。
優人
「ひどいな……」
猫を持ち上げて呟いたその時、隣から
?
「そうだね」
?
「本当じゃのー」
とイケメンなボイスの持ち主が、顔をひょいっと出して猫を見つめた。
…誰…………。
優人
「誰、ですか…?」
イケメンAは焦ったように自己紹介を、
?
「わぁ!ご、ごめんね!僕は東雲隼人。でこっちが…」
イケメンBはあきらかにウザそうに自己紹介を。
?
「四ノ原華月だお!ヨロピク!平凡くんっ☆」
優人
「俺、平凡くんっていう名前じゃないんですけど」
華月
「おっと、これは失礼!で名前は?」
優人
「山崎優人です」
華月
「名前まで平凡www」
こいつ、馬鹿にしてんのか。
華月
「まぁとにかく、優人よろしくね。
あ、俺のことはかっきーって呼んでね☆」
おい、最初の方のイケメン顔はどうした。最後の言葉が無かったらきゅんとしてたぞ…。いやきゅんはしないな。
まぁでも、いい人達っぽいからいっか
優人
「よろしく、かっきー、東雲さん」
二人の目を見ながら挨拶を交わす。
隼人
「あ、あの、僕のことは隼人でいいよ!」
優人
「じゃあ、隼人…よろしく」
誰かを呼び捨てにするなんて、初めてかもな。
華月
「にしても、よく顔赤くしないよね」
優人
「赤く?」
隼人
「自分で言うのもあれなんだけど、僕達って結構人気あるらしいんだ」
華月
「んで、目が合ったら必ずと言っていい程に皆同じ反応をするんだ。顔を赤くして、時には倒れたりとかw」
倒れるって……。
優人
「はあ、なるほど」
隼人
「君は凄いね」
優人
「凄い?俺が?」
隼人・華月
「「うん」」
優人
「別に俺はすごくなんかないですよ。ただ、そういうのに興味無いだけですよ」
華月
「!…本当に君は凄いよwww」
こうして俺達は仲良くなり、登校時なども共にするようになった。
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