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プロローグ
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倉科名幸(クラシナナユキ)には2歳年下の弟がいる
名前は菜々陽(ナナハル)、2人が幼い頃に他界してしまった美人で有名だった母親に似て男の子ながら可愛らしい恵まれた容姿をもって産まれてきた
見るからに大人しい外見の菜々陽はそれを裏切らずに甘えん坊で泣き虫で、2歳しかはなれていない名幸は物心ついて早々にこの天使のように愛らしい弟を守らねばと兄心が強く芽生えたものだった
ただこの弟の愛くるしさは良いものより悪いものの方を呼び寄せることが多く少しでも目を離して1人にさせれば悪戯をされて泣いてることがしょっちゅうだ
無垢な弟が汚い大人に触られていることが名幸は憎くてたまらなくて…
悔しい思いをするたびに父の修次は『父さんと名幸で、菜々陽をずっと守っていこうな』と励ましてくれて、名幸も早く父のように大きな体で菜々陽を守るんだと今できる限りの努力もしてきた
菜々陽の愛らしさは年を重ねるごとに磨きがかかり悪戯をされて泣いてる頻度は止まらずに増していった
菜々陽に悪戯をする近所の子供と名幸はいつも喧嘩をしていたし、修次の兄であり叔父にあたる義一でさえも菜々陽に悪戯をしていたことが発覚し他にも菜々陽に変な目を向けてる奴がいるかもしれないと修次は判断し親戚とは疎遠になった
けどそんなこと名幸には寂しい問題ではない
頼りになる優しい父、自分に懐いている愛らしい弟
家族3人で過ごせれば十分すぎる幸せだった。
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