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ただ人混みに疲れているわけじゃなく痴漢されていたことはわざわざ確かめなくてもわかる、身動きが取れない状態で体を触られ必死にもがく姿は遠目から何度見ても飽きない
大胆な痴漢に遭遇した時は電車から降りた後駅のトイレで菜々陽が落ち着くまで待つ事もあった
(これだから面倒だけど電車ははずせないんだよなぁ)
「…お尻ずっと触られた」
「…手放してごめん、気をつけるよ」
名幸が悪いわけじゃない、体が軽く小さい自分が流されてしまうのが悪いんだと菜々陽は慌ててフォローをし名幸を元気付けた、菜々陽が痴漢されやすいようにわざとはぐれてるなんて思いもしないだろう。
学校に着くと2人は…とくに菜々陽の方が離れがたそうにしたけれど別れて各々のクラスに向かう
この学校は高校から入学している生徒も少なくないので菜々陽を知らない人達が『女の子!?』とギョッとする様を面白そうに眺めた後、名幸は通りすがりに声をかけてくる同級生や後輩たちに挨拶を返しながら自分のクラスに入った。
名幸が教室にはいるとクラス内から嬉しそうな声が上がり代わる代わるに挨拶をされる
整った容姿、穏やかな性格、学年でもトップクラスの成績をもつ名幸の人気が無いわけがなく、ひそかに名幸に恋心を抱いてる男の子達は一年間近くで勉強ができる喜びにガッツポーズをするほどだ。
誰とでも仲のいい名幸にとっては新しいクラスでも過半数が知り合いなのだけれど、その中でもとくに仲のいい友人の姿を見つけ自分から挨拶をしに行く
「おはよう吉沢、今年は一緒のクラスで嬉しいよ」
「俺もだけど!相変わらずの王子様っぷりだなー名幸がくる前からあちこちお前の話題で持ちきりだぞ!………名幸が王子様だとしたらオレはなんだ!平民か!」
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