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今日お風呂に入った時に確かめてみようと名幸の手に自分の手を重ねる
「…お兄ちゃん…そのホクロにキスしてくれる?」
すっかり眠気を飛ばした菜々陽の目は今度はとろんと物欲しそうに名幸の唇を見つめる、名幸はくすりと笑うとチュッと菜々陽のおでこにキスをして菜々陽から離れる
すっかりその気だった菜々陽はこのままにされるのは寂しいと名幸をその気にさせようと自分の服に手をかけようとしたけれど名幸はソファから降りてそこにかけてあった薄手の上着を羽織る
「それは後でね、外みたら天気悪くなってきてて…雨降らないうちに買い物行ってくるよ、雨に降られて体濡らしたらいけないから菜々陽は留守番な!夕飯は何がいい?」
窓の外は確かに曇っていて…菜々陽はしょっちゅう体を壊すほど弱くはないけれど一度体調を崩すと治りが遅く引きずってしまう、だから風邪の初期症状がでたらすぐに薬を飲ませ休ませているしそもそも菜々陽が体調を崩さないよう昔から気を張っていた
雨が降ってもついて行きたいけど体を壊して名幸に心配かけるよりは大人しく留守番をしていようと素直に頷く
「んー豚の生姜焼き食べたいなぁ…あ、傘忘れないでね!すぐ降り出すかもしれないから」
「うん、行ってきます!なるべく早く帰ってくるから」
行ってらっしゃいと菜々陽は笑顔で名幸を見送った
ーーー……
「予想外だったー…」
本屋の屋根の下で吉沢は呆然と目の前の光景を眺めている
目の前は叩きつけるような大雨で突然の激しい通り雨に吉沢と同じように傘を持っていない人達は慌てて雨宿りができる場所を探したり、全身びしょ濡れになりながらも家路へと急いでいたりと大慌てだ…吉沢も雨宿りをしてるもののすでに服の色が変わるほどに雨に濡れていてくしゃみとため息が出る。
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