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なんで吉沢がここにきているのか、そしてなんでびしょ濡れなのかと言いたいことはたくさんあるけれどとりあえず今すぐに帰って欲しそうだ
「あーオレも菜々くん起こせばよかったーしたら名幸と勘違いした菜々くんにいちゃいちゃ甘えてもらえたかもしれねーのにっ」
名幸はずるい!と羨ましがる吉沢に着替えとタオルを手渡して改めてシャワーに行って来いと指示する
せっかく雨宿りをここでさせることを許したのにいつまでもこのやり取りを続けて風邪を引かれでもしたら連れてきた意味がない
そして床が濡れるので本当に大人しくシャワーを浴びて着替えてほしい
「…間違えないです……寝ぼけてても」
菜々陽はこれ以上吉沢と話をしても変なことを言われるだけだと自室にこもってしまった
これは吉沢を帰した後に謝罪の意味も込めて存分に愛してご機嫌を取らないといけないなぁと名幸は菜々陽の部屋の方を見た後、菜々陽がいなくなってつまらなそうにしている吉沢の背を押して風呂場まで連れて行った。
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