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吐くものはもうないのに苦しくて、息が吸いづらくなって、意識が朦朧としてくる。
ふわりと身体が宙に浮く。
先生が俺を抱えてる。
制服も手も自分で吐いたものでべちゃべちゃで汚い俺なのに。
触れないでくださいと反抗したいのにできる元気もない。
とさりとソファに降ろされて、少し放置されたかと思えば脱がされて温かい濡れタオルで汚れた部分を拭かれる。
着させられたのは予備にと保健室に置かれた服だろうか??
それにしても先生の匂いが染み付いているし、自分にはぶかぶか。なんだか抱き締めているような感覚がして温かい。
苦しさがやわらいでふ、と眠りに堕ちそうになる。
「眠っていいよ……」
優しく頭を撫でられて気持ちがいい。
「ありが、と…ござい……ます……」
掠れた声。
精一杯出した。
聞こえたかどうかは分からないけれど、先生は「ん」とだけ返す。
それを聞いて俺は柔らかな眠りの世界へと堕ちていった。
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