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目覚めると時は昼休み頃だろうか、外の方からみんなの声が聴こえてくる。
まだ開ききっていない目を擦ると近くに遙眞がいた。
「んえっ、遙眞ぁ??」
なんでいつもいるんだこいつは。
変な声が出たじゃないか。
「あ??何だよ、その反応は。」
「いや…だって……」
俺がいない昼休みくらい違うやつといればいいものを保健室で休んでるとなるといつもこいつは此処にくる。
昼休みが始まってすぐの時間に。
弁当に関しては俺中心で俺が食べられそうな時は一緒に食うし、食えない時は何も言わずに傍にいる。
少しでも、とか言って購買で買ってきたであろうジュースやゼリー、プリンやらを渡される時もある。
「体調はどうだ??」
遙眞が問いかける。
どうだ、と聞かれても俺が答える言葉なんて変わらないけど。
「まぁまぁ……」
「そうか…早退するか??飯食うか??」
ん??早退??
そんなにキツそうな言い方しただろうか。
さっきよりは幾分マシなのに。
「早退は、しな、い……」
いや、でも、早退した方がいいかな。
こんな邪魔者いても先生も遙眞も邪魔だろう。
そう思うのに、どうしてだろう、今日は早退してひとりになりたくない。
「飯は??食えそう??」
あー、どうだろう。
気持ちの悪さはなくなったとはいってもそんな気分ではない。
食べないといえば遙眞に迷惑がかかるし、食べても、結局、迷惑になるか。
ふるりと首を横に振る。
「分かった。」
無理に答えさせて悪かったな、と言わんばかりにそう言い放たれる。
そんな気を使わなくていい。
それなのに、お前はいつもそんな感じ。
なんでなんだよ、本当に、
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