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毎朝迎えに来てもらえるのは嬉しいけれど、面倒なのも事実。
いつもならば朝に何かあっても遙眞が来る前に行動しとけば何も無かった顔して授業にでてたのに今では遙眞が来る前とかができないからすぐに不調がばれる。
「だから!!大丈夫だって!!」
トイレの洗面台の蛇口をきゅっと締めると遙眞に叫ぶ。
すぐに保健室とかいうから、もう嫌になる。
リセットしたから、大丈夫なんだ。
確かに、朝に飲んだ薬は駄目にしたよ??
でも、もう一度飲めばどうにかなるじゃん。
前にもどうにかなったし。
「お前、その顔してまだそんなこと言うか!?」
ぐぐぐと音がしそうなほどの力で遙眞が両手で俺の顔を挟み込む。
近付く遙眞の顔が怖い。
いや、こんな時はいつも怖いけど。
「だから、それは吐いた直後だからですぐによくなるって。」
「その吐いたのが問題なんだろうが。」
まぁ、それはごもっともなご意見なんですが。
でも、いいじゃん、大丈夫だから。
大丈夫だって思う時くらい好きにさせてよ。
それなのに遙眞に適うことないんだから嫌になる。
「で、連れてこられた、と。」
ひょいっと軽く抱き上げられてじたばたしたものの連れてこられた保健室。
ベッドではなくソファに降ろされて「よろしくお願いします。」とだけ先生に告げると、利用届を持って遙眞は去っていった。
ぶすっとしてソファに置かれたクッションを握りしめると先生が一部始終を俺から聞いてそんな台詞。
遙眞も消えたし、このまま保健室から出ていってやろうか。
そう思うけど、それをやってもまた遙眞は此処に連れてくんだろうな。
「まぁ、熱もないみたいだし、本当に調子がいいようで生水(しょうず)くんの許可がでたら次の時間は戻るの許すよ。」
先生までこんな感じだし。
遙眞は俺を見すぎだと思う。
前までは先生の方が俺の異変に気付いてたのに、遙眞の方が騙せない。
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