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こくりと頭を縦に振ると会話が始まる。
「最初に、さ…灯くんって遙眞と付き合ってんの??」
「!?」
予想外の台詞に思わず目を間開く。
はっ、何言ってんの!?
どういうこと??
そんな付き合うとかそんなことあるわけないじゃないか。
「あー、恋人では無かったか……」
和史と智瑠が見合わせてそう述べる。
「ちなみに、俺らは付き合ってるから。」
にんまりと笑って言う和史、少し恥ずかしそうにする智瑠。何の自慢だ。
「なんだ、全然驚いてくれないね、つまんないなぁ…」
口を尖らせてそんな台詞。
そんなのを言うために呼び出したのか、そんなはずじゃないだろう??
もっと、遙眞に関すること。
そうじゃないのか??
「まぁ、いいや……ねぇ、今日さ、遙眞学校休んだでしょ。」
さっきのは本題に入る前のちょっとした場をなごませるための発言だったのかもしれない、そう思うほどに顔つきが変わってそう問いかけられる。
問いかけた、というのは少し語弊があるかもしれない。
断言的な、休んでいることを確信したようなそんな台詞だった。
「休みだった、けど……」
いや、待て、
答えてからはたと気付く。
どうして学校も違うこいつらが知っているのだ。
おかしいじゃないか。
遙眞の欠席の理由は体調不良。
そんな一緒にいない相手のことなんて分かるものか。しかも、前に文化祭であった感じ連絡もそんなにとっている風でもなかった。
なんでこいつらが今日、遙眞が休みだって知っている??
遙眞の休みは体調不良なんかじゃない、そう俺に思わせる。
こいつらは遙眞の何を知っているんだ??
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