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でも、本当に変わらないのが幸せなんだろうか??
遙眞が買ってきてくれたゼリーをぱくりと一口食べながら考える。
俺は夕ちゃんの代わりになれる??なる??
考えながらもう一口。
「無理はすんなよ??」
食べ進める俺に遙眞が心配しながらいう。
無理はしてない。
というより、そんなこと何も考えてなかった。
「大丈夫。」
そう言って三口目。
そういえば調子を酷く壊した後に食べる量としては怖い範囲。
ごくんと飲み込む。
いけた。
でも、もうこれ以上挑戦するのはやめよう。
そう思ってゼリーにスプーンをさしたまま遙眞を呼ぶ。
「ねぇ、遙眞??」
代わりになりたい、
代わりになって遙眞の喜びになりたい。
俺はあの時そう思ったじゃん。
それが俺に出来る唯一のお返しだって考えたじゃん。
だから、
「何??吐きそう??ちょっと、待ってろ…」
呼びかけを気持ちが悪いと誤解したらしい。
慌てた様子で立ち上がって洗面器でも取りに行こうとする。
いつもの状況。
でも、違う、
そういうことじゃない、そんなことで呼んだんじゃない。
行きそうになる遙眞を掴んでその場に留める。
「ちょっ、とも!?」
ぐんと引かれて遙眞が焦る。
「無理そう??やばい??まてまて、この袋に…」
サイドボードに置かれた袋を手に取りそう言う。
いや、だから!!
「違う。体調は大丈夫。そうじゃなくて……」
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