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体調がいい日は本当に体調がいい。
でも、体力がついていくかどうかは別の話。
午前が終わればさすがに疲れる。
4限が終わってぐっと伸びをすれば遙眞がわしわしと頭を撫でてきて「頑張ったな。」なんて。
なんだよ、こいつ。
コレは当たり前だし。
「体調いける??飯食える??」
また始まった。
遙眞の心配。いい加減、うざい。
コレも今に始まったことじゃないけど。
「いけるし、食べれる。」
「それなら、いいけど。」
昼食は母親の弁当。
残すことが多いし、時には食べずに終わる時もあるけれど毎日作ってもらっている弁当。
「もったいないからいらない。食堂も購買もあるし……。」といった1年の頃が懐かしい。
「そんなこといって、食べないで過ごすでしょう。」とか返されたから、さすがは母親だなとか思ったの覚えている。
そうなんだよな。
別に昼も食べなくてもいいくらいなんだよな。
朝と昼抜いたくらいじゃ死なないし。
人間って水はないと生きていけないけど食料は最低限でいいみたいだし、な。
身体に悪いとか、育ち盛りがとか言われるけど。
だって、食べることが楽しいわけでもないし、時々、苦痛だし。いいじゃんって思うんだよな。
まぁ、食べられると思った時には食べられるって思うだけ食べるけど。
母親が作ったものだし、遙眞にもぶつぶつ言われる、し。
「無理はするなよ。」
「分かってるよ。」
弁当を広げて箸を持っておかずをつつけばそんな台詞。
もう、本当にいちいち言わなくていいよ。
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