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昼食を食べて満腹感を得ると眠気が走る。
昼飯は4分の1あたりで限界だった。
食べてもいけそうな気がしたけど調子のいい日に無理するのもどうかと思って辞めた。
ふぁあと欠伸を零す。
「授業始まったら起こすから寝てていいぞ。」
遙眞がそう言うから甘えて机に突っ伏して眠る。
眠りに落ちる前に遙眞が髪を撫でた気がした。
いつもは触られるのが嫌だと思う。
けれど、その時は反抗する力もないほどの眠さに負けて遙眞の思うがままになる。
「とも、始まるぞ。」
そんな声と自分を揺する動きに目を覚ます。
目覚めた時、すっきりしていると思った。
でも、それは見当違いでなんだか怠い。
「ん……」
思い瞼を開けて目を擦る。
なんだか熱い。
体調がいいからと油断したせいかもしれない。
けど、これくらいは大丈夫。
後二時間だし。
「お前、熱出てない??」
「そんなことねーよ。」
鋭い遙眞。
流石だと思う。
けど、そんな鋭さ要らない。
だって、平気だし、これくらい。
遙眞の手が額に触れる。
「あー、熱ある、な……ほけんし……」
「行かない。大丈夫、いける。」
言葉を遮ってそう告げればはぁと溜息を吐かれる。
「まぁ、今日は本当に大丈夫だし…無理そうだって思ったら連れてくからな。」
「……。」
何だよ、本当。
見透かされて嫌になる。
いつからだろう、こいつにこうも逆らえなくなったのは。
こいつが俺をこんなにも見るようになったのは。
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