アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
86
-
結side
ご飯は、俺が食べやすいようにとわざわざ気を使わせてしまったのか、小さな茶碗に鮭粥と柔らかそうなだし巻き卵が2個置かれていた。
『結ちゃん、本当にそれだけで大丈夫?春亜が本当に少なくていいって言ったからそれだけにしたんだけど…』
「あ…全然大丈夫です、気を使わせてしまって、すみません。」
『そんなふうに思わないで!結ちゃんのためだったらおばさんなんでもしたいから、世話焼かせてちょうだい!』
「ありがとうございます…」
『食べれる分だけ、食べてね~!』
いただきます、と言ってスプーンで粥を掬ってふうふうと冷ます。
口に入れると丁度良い熱さで、鮭と卵の甘みが広がる。
やっぱり春亜のお母さんの作るご飯は、美味しい。
ずっと小さい頃に食べた俺の母さんのご飯と、同じくらい美味しい。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
86 / 119