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結side
結局、元々少なかったご飯を半分しか食べれず、だし巻き卵一つも残してしまった。
春亜のお母さんには、たくさん謝ったが全然気にしないで、これだけでも食べてくれてよかった!!と言ってくれて、頑張って食べてよかったなって思った。
丁度俺が食べ終わった時に春亜は家を出ていこうとしていた。
玄関まで急いでいくと、靴を履いている所だった。
見送り、間に合ってよかった…
『あ、結ご飯食べれたか?』
「ご飯と卵、半分残しちゃった…」
『何?半分も食べれたのお前!!凄いじゃん!』
「え、、全然凄くないじゃん」
『凄いって!!うわー俺マジで嬉しいわ!!!
よかった!やっぱり母さんの飯が上手いからかな!』
そう言う春亜は、大きな荷物を持っているにも関わらず俺の足が浮く程に抱きしめてくれて、恥ずかしかったけど凄く嬉しかった。
「…お昼ご飯も、頑張る。」
『頑張れ!!あ、けど無理はすんなよ!
また体調崩したら元も子も無いからな!』
「分かってる。時間、やばくない?行きなよ」
『うわ!やべー!
じゃ、行ってくるな!!いってきます!』
「行ってらっしゃい」
人のお見送りって、した事が無かったから凄く新鮮な気持ちだった。
なんか、こういう事が自然と出来る環境って、幸せだなって、春亜に向けてふった手を見つめて、感じていた。
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