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結side
春亜が学校へ行ってしまい、なにもすることのない俺はとりあえず春亜の部屋へと階段を上がる。
入ると春亜の匂いがたくさんで、少し寂しくなる。
ベッドへと倒れ込むと匂いがより一層強くなって、俺を抱きしめているみたいで嬉しくなった。
早く、帰ってこないかな
俺はそのままうとうととして、遂に眠りへと落ちてしまった。
物音で目が覚め、起き上がるとそこには洗濯物を持った春亜のお母さんがいた。
『あら、起こしちゃった?ごめんね結ちゃん』
「あ、えっ、俺こ、そ寝ててごめんなさいっ」
『いいのよ全然!!ちゃんと身体を休めて頂戴!
……あっ、そうだ。結ちゃん、ちょっとおばさんに付き合ってくれない?』
「え……?」
そしてリビングへと降りていくとそこには卵や牛乳、バターやチョコペンなどたくさんの何か。作る材料が置かれていた。
『おばさんね、よく手作りのおやつを作るのが趣味なの。美味しい美味しいって春亜と桜が食べているの見るとどうしても作りたくなっちゃって!
結ちゃん、一緒に作らない?春亜も桜もこういう事より動いてる方が楽しいらしくて、なかなか一緒に作ってくれないのよ~。1回でいいから自分の子供と台所に立ってみたいじゃない?』
「あ、えっと、、俺でいいんですか…?」
『もちろんよ!おばさん、結ちゃんとたくさん一緒に、いろんな事がやりたいの!』
「あ…ありがとうございます」
『じゃあ、これからは敬語無しにしてくれる?硬っ苦しい感じがして、嫌だなぁ』
そういう春亜のお母さんは、まるで子供みたいに拗ねているから少し笑ってしまった。
本当の息子、として扱おうとしてくれている事に、涙が出そうだった。
「わかっ、た。これから、気をつけるね。」
『うん!その方が良い!
それじゃあ、早速始めましょう!!』
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