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結side
『はい、これねー。結ちゃん混ぜてちょうだい』
ホットケーキミックスと卵と牛乳を、決められた分量だけ入れて、混ぜる。
どんどんと塊へと形を変えていって、この後はどうすればいいんだろうと春亜のお母さんの顔を見つめた。
『あ、ごめんね!いい感じいい感じ!!結ちゃん凄い!じゃあこれを、ここに置いて……はい、じゃあこれで伸ばして!
……あ、もっと薄くね。そうそう、上手ね!結ちゃん!』
そう言って春亜もお母さんは俺の頭を撫でた。
なんか本当の親子になれたみたいで、嬉しくてニヤニヤしないように必死で頬を引き締めた。
生地が薄く伸ばせたら、型で抜いていく。
丸、四角、ハート……色んなのができて、クッキー作るのって、なんだか楽しい。
春亜にあげるやつ、決めておこう。
好きな人に作るのって凄くドキドキする。
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