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結side
クリスマス当日
俺は体調も良く、最高の旅行日和だ。
春亜に起こされて、急いで支度をすると2人で家を出た。
新幹線に乗り込み、席に座ると一旦息をついて、お茶を飲んだ。
春亜を見るともうお菓子の袋を開けている。
「春亜……お腹すいたんだね、、」
『ん?あ、結も食べる?』
バリバリとお菓子の袋を開けている春亜を見ていると、なんだか小さな子を見ている気がしてならない。笑いそうになる頬を引き締める。
「いや、俺はいいや
それより、今日はどこに行くの?俺まだなんも聞いていなかったんだけど。」
『それは内緒だ。お楽しみにっ』
「なんで!それ位教えてくれてもいいのにー。」
『だーめっ サプライズしたいの!!』
お菓子を美味しそうに頬張りながらにんまりと答える春亜。春亜は今日をすごく楽しみにしていたのか、朝からとても機嫌がいいのだ。
ちょっとイジワルしてみたくなった。
「……ふーん、あっそ」
わざとぷいっとそっぽを向くフリをした。
すると春亜は、あっ、という顔をしてお菓子の袋を置くと、俺の方に向き直った。
心配そうに聞いてくる春亜。
『…ねえ、、なに拗ねてんの…?』
「は?なんも拗ねてないよ。
俺、朝早くて眠いから、おやすみー。」
『え!寝ちゃうの?!
ちょっと!それはないだろ!お前!!なあ!
ゆいちゃーん、ごめんって、イチャイチャしたいんだけど!起きて!』
何がイチャイチャしたいだよ。
恥ずかしいこと言うなよ…
本当、今日は機嫌良すぎだ。なんだかすごい甘えただし、でもそんな春亜を見てると甘やかしたくなってしまうのは、俺が春亜にぞっこんに惚れてて、甘いから。
そんな事口が裂けても言わないけど…。
「………何、泣かないでよ。寝てないから。」
『いや、泣いてないけども!
寝ないで!!俺に構えってー』
「は?ここ新幹線の中だけど、何するつもり、、」
『ちゅーしよ、ちゅー!ここ、一番前だし隣居ないし、後ろは結構サラリーマンばっかりだから、誰も俺らのことなんて見てないよ。』
確かに春亜の言う通り、通路の向こう側には誰も座っていないし、後ろの席は寝ている人や、音楽を聴いていて誰も俺らの事なんか気にしていなかった。
甘えたな春亜。可愛い…
いつも家であまりイチャイチャ出来ないし、部活で毎日忙しそうだから今日くらい、少しは好きにさせてあげたい。
俺だけが、甘えさせてあげたい
「……分かったけど、静かにね。ほら」
『っしゃ!』
腕を少し広げると、喜んで抱きついてきて、顔がニヤけそうだ。今日の春亜、可愛すぎる…
スリスリと寄ってきて、顔を上げて目を合わせると自然と唇が合わさって、そこからはもうキスの嵐。
唇、頬、首、鎖骨、額、、今この狭いスペースの中で口付け出来るところ全てに、唇を落としていく春亜。
ドキドキ、して、心臓の音が春亜にも伝わりそうになる。
最後に、手の甲に。
『結は俺の、可愛いお姫様だから、今日はなんにも考えずに二人っきりで楽しもうね。』
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