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結side
それからキャラクターと写真を撮ったり、メリーゴーランドに乗ったり……
隣にはずっと『好きな人』がいる。
凄く凄く楽しくて、これが『夢の国』なんだって思った
……けど今から乗ろうとしている乗り物だけは、俺がこの世で最も乗りたくない乗り物だった。
「やだやだやだやだ!!!!嫌だってば!無理だ!!」
『え~~~なんでだよ!そんなこと言わずにさぁ!ほら、楽しいかもしれないじゃんか!』
はぁ?!これのどこが楽しいんだ!!
見てみろ!ほら!悲鳴上げてる!
どう見たって楽しいはずがないだろ!!!
俺は必死で拒み続けた。
ひたすらに。人目もはばからずに小さな子のように嫌だと、叫ばんばかりに。
なのに!!
春亜ったら俺のことを『抱っこ』しやがった!!
そのまま列に並んでいくんだ!
ありえない、こいつ!!
「ま、まって!分かった!分かったからおろして!並ぶから、おろせよ!」
『あ、まじ!やった!ありがとう!!大好きだ!』
もう、最悪だ…
刻一刻と迫ってくる恐怖、、、
春亜の腕をずっと握って並び続ける。
春亜は可愛い可愛いって呑気にデレデレしているけど、それどころの騒ぎじゃない。
俺はどうか怖くありませんようにって、祈るしかなかった
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