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学校へ1人で登校し教室へ入り、席へと着く。
友達はいない
1人でスマホを触ったり読書したりして暇を潰す。
いない、というよりどちらかと言うと「つくらない」の方がしっくりくる。
俺は過去の出来事がきっかけで男の人が怖く、自分から距離を作ってるからだ。
男性恐怖症
少し触れられただけでもビクッとなってしまう。
無口で何考えてるかわからない、いつも1人の俺みたいな奴にみんな近寄ってこない。
だけど最近、どうやら俺は「恋」というものをしてしまったらしい。
しかも、男に。
その子は同じクラスメートの加賀 春亜(カガハルア)
男が無理な俺が男に初恋をしてしまったのは、ちょうど1週間前。
その日は何事もなく、無事に学校が終わり家へ帰ろうとしていた。
みんなは既に部活へと走って行ったり、早々と家へ帰ってしまって教室には俺1人だった。
俺も早く帰ろう。そう思っていたら急に激しい痛みが腹を襲ってきた。
「ハァ、んっ はぁ、ハァ」
教室に俺の吐息だけが響く。
俺は昔から腹痛持ちだったから薬を持ち歩いたり保健室に通っていたりしたのだが、今日は生憎薬を切らしていて、もうその場から動けないほどの激しい腹痛が襲ってきてしまった。
どうしよう、と考える暇もなく意識朦朧と教室の床にうずくまっていた時────
「ガラッ」
教室に来たのは、加賀春亜だった。
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