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誰───?
だめだ、苦しくて起き上がれない
誰、誰?
『やべ、早く部活行かねーと、、、、、って、うわっ!
え………?おい!!!春川!!大丈夫かよ!おい!』
加賀……くん?
その時の俺は腹痛の苦しさに悶えて、加賀くんと上手く話すことが出来なかった。
そして何より、男の加賀くんが怖かった。
「な、、にっ ん、ハァはぁ うっ……
こ、ない…でっ」
『何?おい!体調、どこが悪いんだよ?おい!しっかりしろ!おい!!』
「さわら……っないで! はぁ!! 」
『何?触んな?無理だろ、、そんなの!お前!酷いぞ!
しっかりしろよ!呼吸乱れすぎだ!!触れるぞ?俺に呼吸あわせろ』
そう言った加賀くんは俺の体をゆっくり抱き起こした。
その時また、一瞬だけ呼吸が酷くなった。
けれど
大丈夫、大丈夫ゆっくり俺に呼吸合わせろ。
そう言って背中を優しく叩いてくれた。
本当は、触れて欲しくなかった。
男の人が怖い。
何かされるかも。痛いことしてくるかも。そんな事を思わずにいられなかった。いつだって男の人は俺に痛くて怖いことをする。
けど、加賀くんはいつまで経っても呼吸の荒い俺をずっとずっと大丈夫って
優しく抱きしめて、言ってくれた。
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