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「ん。ふっ、やっと言ってくれた。勇気出して言ってくれてありがとな。とりあえずここは寒いだろ。保健室、行くか。」
加賀くんは痛みで歩けない俺を、所謂お姫様抱っこの形で抱き上げると教室を出て保健室へと向かう。
誰かに見られたら恥ずかしい……!
男がお姫様抱っこされてるとか、みんな絶対気持ち悪って思う…
てか、加賀くん部活、、!!!
「加賀くん、部活、行かない、と…」
「そんな事どうでもいい。お前優先に決まってんだろ!てかお前、俺が来なかったらどーするつもりだった!
本当にびっくりしたんだからな!」
捲し立てるように話し、終わるとふぅ、と一旦息をついた加賀くんは、まるで自分を安心させるかのように、にこっと微笑んでくれた。
ああ、
きっと加賀くんは、大丈夫な人だ。
そう安心した俺は、加賀くんの腕の中で温もりに包まれながら眠ってしまった。
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