アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
11
-
俺が急に泣き出して、慌てる加賀くんは、ため息をついた。
あ、呆れ、、られた、?
やっぱり男の人は、何考えてるかわからない。何するかもわからない。顔を見たくない。怖い。
今、何思ってるの?
俺のこと、見捨てる?殴る?嫌になる?
『なあ。』
加賀くんが、俺に話しかける。
怒ってる?また、一人色んなことを考えていると、
『俺ん家、来るか?』
え?
今、なんて?
『………おい!聞いてるか!俺ん家来ないかって!』
びっくりしすぎて、涙なんて引っ込んでしまった。
「、、え、待って。なんで…」
『何でって、お前、家帰りたくなくて泣いてんだろ?
家帰りたくなくて泣くって、高校生なのに、それってよっぽどなんかあるのか知らねーけど、話しなら聞くし。
どっちみち、もう18時だから、流石に学校出ねぇと色々とやばい。』
時計を見ながらそう言う加賀くんは、全く怒っていなさそうで、心底安心した。
自分でも、会ったばかりで少し親切にしてもらっただけの加賀くんを、何でこんなにも信頼してしまってるのか分からない。
今までどれだけ色んな人と、関わっても信頼しないようにしてきたのに。
けど俺の本能みたいなのが、この人を信じたいってまたこの人の温もりを感じたいって、求めていた。
「行きたい、で、す。」
そう小さな声で言うと、加賀くんはよし!行くぞ!!と、張り切って言い、自分の荷物と俺の荷物を持って立ち上がった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
11 / 119