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「お、邪魔し、ます……」
その後、加賀くんは電話でお母さんに俺が行くことを伝えて、2人で加賀くんの家へと向かった。
俺は、、電話したりとか親に言わなきゃとかそういうのはないから連絡なんてせずに加賀くんの家へ向かう。
連絡しなかったら心配してくれるとか、そういう親じゃないし。
『おかえりなさい!あら、この子が春川くん?
なんにもないけどゆっくりしてってね!!』
加賀くんのお母さん、すっごい美人だぁ。
優しそう…
「ありがとうございます、あ、えと、お邪魔します。」
そう言うと加賀くんに先に上いっててと言われたから加賀くんの部屋へと向かった。
『あ、上がってすぐのドアね!』
上がってすぐ、、、、、あ、ここか。
ガチャ……
ドアを開けると部屋の奥の右角にベッド、その隣に勉強机、部屋の真ん中に机が1つ、他にはタンスや本棚など、至って普通の部屋で、想像とは少し違ってた。
加賀くん、部活はバレーだからもっとなんか…こう、ザ、運動部!!みたいな、男独特の汗臭さみたいなのがある、部屋なのかと思ったら、そうでもなかった。
確かに加賀くん、男のむさ苦しさみたいなのより、爽やかさの方がずっとあるもんな。
ベッドにもたれて座っていると、加賀くんが飲み物を持って入ってきた。
『ココア、温かいの。飲めるか?』
飲めるよというサインで頷くと、加賀くんはよかったと言い俺の隣に座った。
『で!どうしたんだよ。なにかあったか?』
単刀直入。
わからない、とでもいうかのように加賀くんは俺の顔をのぞき込んでくるが俺だってこんなこと、他人に簡単に言えたもんじゃない。
今まで誰にも言ったことも、相談したこともなかったんだ。
自分が我慢してればいいだけ。それだけ。俺が悪いから、俺が役立たずだから仕方が無い。そうやって思って誰にも話さなかった。
なにも感じないように、考えないようにしていた。
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