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「…え?」
『お前が俺に今、心を許してるぶんだけ話してくれればいいよ。
俺は、別に無理に全部聞こうとは思わない。お前が不安に思ってること、俺は春川が話してくれた分、受け止めるつもりでいるよ?
何を聞かされたとしても絶対に引いたりしない。
俺は、お前に俺のこと信用して欲しいから。
今じゃなくてもいい。明日話したいって言うなら明日でも明後日でもいつでもいい。
お前のずっと一人で抱え込んでること、俺にも少しづつでもいいから、教えてくれないか?
お前のこと、俺全然知らないからな!』
そう言い終わった加賀くんは、俺の隣に座り直して頭をポンポンと撫でてくれた。
あ、だめ
今日はすごく涙腺が緩い。
それから、俺は今までの事を大方、全て話した。
昔は仲が良かった家族は今はバラバラで、母親は自分の周りの男から貰ったお金で遊び、家へ帰ってこないこと。
そうなったのは今はもうずっと前に家を出ていった俺の父親の浮気が原因だということ。
本当は毎日家で独りで寂しいということ。
たまに帰ってきた母親に暴力を振られるのが嫌なこと。
学校で、本当は独りでいたくて1人なんじゃないということ。
それから
俺が、男性恐怖症な理由。
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