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俺は一瞬何が起こったか分からなかった。
時が止まったかのように一瞬の静寂が、教室に流れる。
え、、
『春川!!!』
俺の声を初めに、教室中が騒ぎ始めた。
ところどころから女子の悲鳴が聞こえた。
ざわざわと騒ぎ出すクラスメート。
俺は授業中なんてことも忘れ、席を立ち上がって直ぐに春川の元へ駆け寄った。
抱き上げようとすると、春川の体は凄く火照っていた。
、、熱っ!!こいつ、凄い熱ある
やっぱり体調悪かったんだ!!
こんなことになるなら、もっと早くに気づいて
やればよかった…!!
『おい!春川しっかりしろ!聞こえるか!!おい!』
かろうじて意識はあるものの、春川は朦朧としていて返事は曖昧だった。こんなんになるまで我慢していた春川に少し怒りが沸いた。
けど結局は俺がまた守れなかっただけだ。
だってこいつは、頼れるやつがいないんだ。
自分から体調が悪いなんて、言えないんだ。
きっと、誰かに助けを求めるくらいなら無理矢理
我慢をしようとしたんだ。
俺がこいつに一緒にいてやるって言ったんだ。
口先だけじゃなくて、心からそう思ったのに、、!!
自分の何も出来なかった、こいつを一人で苦しめてしまった悔しさに、春川を力いっぱいに胸に引き寄せて抱きしめる。
ここで俺は神に誓った
もうどれだけ無視されても、たとえ俺がお前に嫌われてたとしても、お前に何があったとしても絶対に1人にしない。
俺がお前を絶対に守るから
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