アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
36
-
「、ふっ うう ぃやだ…っはァ……ふぅ!」
かなり熱が高いのか春川が、苦しそうに唸り始めた。
呼吸がしずらそうで息も絶え絶えな状態だ。
『おい!春川、しっかりしろ!!!!!!!!
俺!春亜!分かるか?!』
返事が帰ってこない。意識が朦朧としていてかなりやばいのかもしれない。
もう限界だ、そう判断した俺は先生に
『救急車!呼んでください!早く!』と叫んだ
先生は事態を把握出来ていないのか、暫くの間固まっていたが俺がそう叫ぶと、慌てたようにすぐ携帯を取り出して119番をしてくれた。
他のクラスにも騒ぎがだんだんと伝わり
先生達がやって来る。
ここではクラスメートや野次馬にじろじろと見られる
春川が可愛そうだと思い、駆けつけた学年主任の先生に
状況と症状を伝え、最後に春川を保健室へ運びますというと、先生は頼んだ、と言ったので俺は春川を抱き抱えた。
そういえば前にも今と同じように
保健室へ運んだ時があった。
その時にも思ったが、こいつは本当に男なのかと聞きたくなるほどに体重が軽い。
背がすっごい低いわけでもないのに、体はガリガリで……
あ、また痩せたな、、、飯、食ってないのかな。
俺と一緒にだったら、ちゃんと食べてくれるか……?
今度、また母さんの作ったご飯を食べさせてやろう。
だから元気になって。また笑った顔を見して。
そう思いながら、腕の中の小さなこいつを大事に抱えて保健室へと足を急がせた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
36 / 119