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『……佐伯先生、本当に何もありませんでしたか?…』
それでも佐伯先生はきゅっと口を結んで、黙ったままだった。
………何かあるんだ。言うか言わないか、迷ってる。
『…少し、外に出ましょうか。ここで立ち話するのもなんだかですし。』
俺がそう言って、病室のドアを開けて外へと促すと佐伯先生は何か思いつめたような表情で外へ出た。
『佐伯先生、ここ座ってください。これ、さっき買ってきました。温まるんで。』
佐伯先生がいつも学校でココアを飲んでいるのは有名な話で、だから俺は自販機で佐伯先生にココアを、自分のはコーヒーを買ってきて先生に渡した。
「あ、ごめんね。お金、、っ」
『いいですよ、春川に付いててくれたお礼で。』
「……ありがと、」
『………それより、話聞かせてください。あいつ、なんかあったんですか?』
「…………あの、さ、、こんなことを加賀くんに話していいのか分からないけど、2人ともすごく仲良いし、信頼してるから………
春川くん、今回高熱出したの、多分ストレスとか疲労が関係あるって、、体にも、、アザあるの知ってた、、、?僕、保健医なのに初めて知って、、っ………」
『え、、、、?』
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