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混乱して、息が少し詰まって胸が苦しくなってきた。
すると部屋の扉があいて、誰かが入ってくる。
誰、、誰、、?
胸を手で抑えながら、扉の方を見る。
そこに居たのは他の誰でもない、紛れもなく春亜だった。
『、、、っ春川!!!!』
俺が起きていることに気づいた春亜はすぐに俺の傍に走ってくると、俺を抱きしめた。
春亜に抱きしめられて、安心して、上手く出来ていなかった呼吸が、すっと出来るようになって一瞬で肺が酸素で満たされる。
背中に回された手が、俺を大事そうに、まるでコワレモノでも扱うかのように優しく、強く触れてきて、それがすごく心地よい。
「、、、、春亜ぁっ!!」
何かが切れるかのように、泣き出した俺を春亜はもっと強く抱きしめてくれた。
そういえば、春亜とずっと話せてないし、触れてなかったんだ。
1度あの時の苦痛を思い出すと、もう今は自分の欲求が抑えられない。
春亜と話したかった。触れたかった。抱きしめて欲しかった。
1人にしないで欲しかった。
また独りぼっちじゃない。それがすごく嬉しくて。
今目の前に春亜がいる。
その事実がただただ、嬉しかった。
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