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春亜side
明日は、春川の退院の日
佐伯先生からの報告を聞いて、あいつの様子を聞いてたくさん会いに行きたくなったし、頭撫でて抱きしめてやりたい気持ちになった。
俺も春川も、たくさん我慢したから明日は本当に楽しみで仕方が無い。
だめだ、会えると思うと顔が勝手ににやけてしまう。
けどその前に、
やっぱりこいつらに1度喝入れるくらいはしねぇとな
『加賀くん?どうしたのぉ〜??』
「ねえねぇ、今日の放課後あたし達といま流行ってるパンケーキのお店行こうよぉ〜」
『あ、いいね!うちも写真とりたーい!』
は、まじで邪魔だ。
まとわりついてきて、なんなんだよ。
『おい、』
「え、なあに!加賀くん!!」
『てめぇら……春川に何したんだよ』
「え、…………「は、何?何の話?」」
女の言葉を遮って、ほかの女がそう答えた。なんなんだ。クソ。この期に及んで知らないふりか。馬鹿だ。
俺はそいつを睨みつけた。そいつは口の端を上げて嘲笑うかのように俺を見つめる。
『お前、あいつと同じ目に合わせてやろうか。死ぬほどに苦しんでる春川と同じ目に。あいつ、死ぬ気で頑張ってはいあがろうとしてるんだよ。お前らよくぬけぬけと生きていられるな。本物の馬鹿だよ。』
「バカで結構。加賀くんこそ、あんなのに付き合っちゃってどうしたの?あなたの方が、よっぽど馬鹿じゃないの?」
『俺のことはほっといてくれない?誰といようがお前らに関係ないし、俺が勝手してお前らに迷惑なんて全くかけない。
今まで黙ってたけど本当にウザイ。今後一切、俺に関わるな。春川にもな。』
最後の最後まで、鬱陶しい
俺は、あいつさえが幸せであればそれでいいから。
他のものなんて要らないしあいつが望むならそばにいてやりたいって思うから。
豚みたいなクソ女たちは、呆然とそこに立ちすくんだままで、俺はどうでもいいからその場を離れて教室へと向かった。
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