アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
69
-
結side
『あのさ』
「なに?」
『母親のこと、聞いた。佐伯先生から。』
「え…」
春亜、なんで今その話するの?俺もうそんなの、どうでもいいのに。
春亜が俺の隣にいてくれるなら、そんなのもういいんだよ?俺。
『頑張ったな。辛かっただろ?ごめんな。』
春亜が悪い訳じゃないのに、謝ってくれたのはきっと、春亜は俺の傍にいれなかったことで。でもそれは、仕方なかったし、俺も分かってたことだからいいのに、今も申し訳なさそうな顔して、こっちを見つめてくる。
「春亜、なんにも悪くないよ。俺が弱かったせいだから。でももういいの、春亜がいま隣にいてくれるから。だから…もう大丈夫。」
そういって春亜に微笑むと、春亜がまたぎゅってしてくれた。
すると、抱きしめながら春亜が言った。
『春川…俺ん家、、来ない?』
「この後?いいよ。」
『いや、そうじゃなくて……ずっと。俺ん家に、住まない?………』
え、
なんで………
『こんなことあったそばだし、お前をあの家に返してまた母親にお前がなんかされるの、嫌なんだ。親には、もう話してある。何も心配する必要なんてない。だから、俺の家で暮らそう。』
「…………だめ。」
『え、、、、なんで??なんか嫌なことでもある?』
そうじゃないんだ。俺は、、、確かに春亜の隣に、ずっと居れるものならいたい。けど、甘えるわけにはいかない。
これは俺の家の問題であって、
春亜を、巻き込んではいけない。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
69 / 119