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イケメン教師、調教師との優しい後朝
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小坂が目覚めたのは朝六時だった。麓戸の店のベッドで眠ってしまったのだ。いつの間にか、狭い処置台から、広いベッドにうつされていた。
身体には毛布がかけられていた。
小坂は起き上がって優しい音色を奏でる目覚まし時計をとめた。
麓戸の姿はなかった。店と同じビルの最上階に麓戸は住んでいたのだ。朝起きて愛しい人の姿が見えないのは寂しかったが、もし麓戸の姿を見てしまったら、また朝から欲情してしまうことだろう。これから仕事なのだ。
小坂は店のシャワーブースで熱いシャワーを浴びてさっぱりした。
シャワー室の入り口に用意されてあった、ふわふわの大きな白いバスタオルにくるまれる。柔軟剤のほのかな香りに顔をうずめる。気のせいかもしれないが、なんとなく、自分は麓戸に愛されているのではなかろうか、というような気がした。
柔らかなバスマットの毛足に素足が埋もれそうなのだ。足の裏からくすぐられるような優しい感覚が伝わってくる。あたたかな浜の白砂に包まれるような。繰り返し子守唄のようにゆりかごを揺する波の音が聞こえてきそうだ。
着てきたものが一切ない代わりに、衣服の一式が、チェストの上と、コート掛けに揃えて置いてあった。
『ご褒美だ』
と、白い紙に濃いブルーのインクで、手書きのメモが添えてあった。見覚えのある、麓戸の字だった。
小坂が選ぶ堅実そうなスーツやネクタイとは全く違う、派手なストライプのスーツだった。セクシーなTバックの下着も置いてあった。シャツやジャケット、ズボンのサイズまで、何もかも小坂の身体に吸いつくほどに、馴染んでぴったりだった。
麓戸さん、僕のことを何も思っていないようでいて、こんなにサイズがぴったり。
小坂は痩せていたので、めったにぴったりの衣類に出会わなかった。よほど意識して選んだのでなければ、こんなにぴったりのはずがない。
いつもと違う服装がこそばゆい。
店の近くの喫茶店でモーニングを食べ、出勤した。
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