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イケメン教師、校長の本性を調教師から聞かされる
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「へえ。愛出人が? 高校生の時に、神崎に好きだと言ったのか」
麓戸が、意外そうな顔をした。
小坂は、黙ってうなずいた。
「てっきり、神崎が愛出人を襲ったのかと思った」
麓戸は、冗談めかして言った。小坂は、静かに首を左右に振った。
「高校生の愛出人か。かわいかったんだろうな」
麓戸は、指先で、小坂の髪に触れた。
「愛出人の初めてがもらえなかったのは、残念だったな」
小坂の胸が痛んだ。
「そうか、やっぱり、初めては神崎とだったのか」
麓戸が、いまいましそうに嘆息した。
「違います」
小坂は言った。もしそうだったら、どんなによかっただろう。せめて麓戸が初めてだったなら。そしたら麓戸だって、もう少し優しくしてくれたかもしれない。
「違う? 生徒に好きだと言われて、神崎が抱かないだなんて!」
「そんなに、珍しいことなんですか?」
小坂は、おそるおそる尋ねた。
「ああ。神崎といったら、モテるのをいいことに、片っ端から生徒を食い散らかすので有名だったからな」
「そんなに……」
小坂は、目の前が暗くなった。神崎先生は、そんなに、たくさんの生徒を抱いたのか。そんな人だったのか。
そして、にもかかわらず、ふられた自分は、そんなにまで、魅力がなかったということか。食い散らかすほどの価値もない人間。そんな風に抱いてもらうことすらしてもらえなかった自分。
「どうした。神崎の本性を知ってショックか? いやらしいだろう、神崎のやつ」
麓戸の指が小坂の身体を這った。
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